ゆるしの小部屋
(扉を開いてみませんか…のあとに、左の扉をクリックしてください。)
カトリック教会はイエスが七つの特別な恵みを定めたとして、それを伝えています。
その恵みは「秘跡」と呼ばれるものです。
洗礼・堅信・聖体・ゆるし・病者の塗油・婚姻・叙階の七つです。
「懺悔」という言葉は仏教の言葉で、カトリック教会では使いません。
司祭に罪を告白して神にゆるしていただく恵みを「ゆるしの秘跡」と呼んでいます。
かつては「告解の秘跡」と呼ばれていました。
伝統的な告解場(告解をする場)は暗くて、狭いところでしたが、今では
「神のゆるし」が強調され、神との出会いの場、ゆるしの喜びを体験する場と
考えられています。
この度、小倉教会では「告解場」を改装し、「ゆるしの秘跡」を受けるに
ふさわしい場を設けました。
闇から光へ、罪からゆるし、復活へ…という思いを表現しています。
バリアフリーで車椅子でもそのまま入ることができます。
以前はひざまづいて告白していましたが、今は基本的に座って
「ゆるしの秘跡」を受けます。
もちろん、ひざまづくこともできます。 字もよく読めるように明るくしています。
十字架ランプは湯布院 塚原在住の木工作家/デザイナーの
神野達也さん(大分県出身)の作品です。
5年ほど前にマルク・シャガール湯布院高原美術館で求めていたものです。
十字架に向かって右側面に聖母マリアがたたずんでいます。
十字架ランプの横に掛けられている絵は山浦玄嗣さんがパソコンで描かれた
ものです。データを快くお渡しくださいました。
山浦さんは医師であるとともに聖書の翻訳をされています。昨年10月に
大船渡市の「イー・ピックス出版」http://www.epix.co.jp/ から日本語訳
新約聖書四福音書「ガリラヤのイェシュー」が出版されましたが、その本の
表紙絵として使われているものです。同出版社の代表者、熊谷雅也さんが仲立ちを
してくださり、データを出力して「ゆるしの小部屋」に掛けることができました。
一輪の花に光が当たり…手を差し伸べられることで、誰も目に留めない小さな
花が輝いている…。「ゆるしの小部屋」はそのような「場」でもあるのです。
テーブルは八角形で「八つの幸い」(マタイ福音書第5章)を表しています。
ステンドグラスは福岡市在住のステンドグラス作家、松尾雄一さん制作。
デザインは松尾さんと私がしました。
闇から光へ、低みから高みへ、十字架から復活への動きを表現しています。
(聖堂を入って右側の階段の奥にあります。) |
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